Thursday, April 12, 2018

クレイジーピッグの革製品に関するお知らせ

お客様各位

平素はクレイジーピッグ製品をご愛用いただきありがとうございます。

クレイジーピッグの革製品に関するお知らせです。この度、クレイジーピッグの革製品製造を担当していた職人の引退に伴い、ウォレット及びカードホルダーの生産を停止いたします。

CRAZY PIG DESIGNS TOKYO(東京・下北沢)では以下のウォレットおよびカードホルダーを販売しております。ウォレットはそれぞれ一点のみのレザー/カラーです。ご検討中の方はお早めにお求めください。


アンティーク・ブラウンのウォレット:

アンティークブラウンのレザーは使うほどに手に馴染み、自分だけのアジが出てくることでしょう。

ブロンズのウォレット:

ブロンズのようなメタリックな光沢のレザーは古代の恐竜のような質感に仕上げられています。

グレイッシュ・グリーンのウォレット:

灰色がかったグリーンのレザーは、アーマンド・セラが愛用しているウォレットと非常に近い色合いです。

各ウォレットには、シルバー製のゴメス・スナップボタンが二つとシルバー製のスカル&スクロールのジッパー引手が付いています。
 

カードホルダー:
アンティーク・ブラウンの深みのある色合いからは、古書のような重厚な雰囲気が漂います。
 この通り、日本の Suica や PASMO も挿入可能、反対側には三枚のカードを収納可能な実用的なアイテムです。

これらは クレイジーピッグ公式オンラインストア でもお求めいただけます。詳細は以下をご参照ください。
ONLINE STORE > ACCESSORIES > WALLETS

CRAZY PIG DESIGNS TOKYO
東京都世田谷区北沢2-30-3
TEL: 03-6407-8158
OPEN: 11:30-19:30(水曜定休)
https://crazypigdesigns.jp

Saturday, April 7, 2018

【目撃証言】ファーストカスタマーが語る「CRAZY PIGが開店した日」

英シルバージュエリーブランドのCRAZY PIG DESIGNSは3月でオープン26周年を迎えた。前々回と前回はアーマンド・セラのインタビューをお届けしたが、今回はアーマンドの古き友人で、CRAZY PIGのスーパーファンでもあり、同店最初の顧客であるノミス氏に話をうかがった。
ノミス氏とはアーマンドの紹介で知り合い、かれこれ15年以上の付き合いになる。北イングランドにある彼の自宅を何度か訪ねたことがあるが、そのシルバージュエリーコレクションは思わずため息が出るような素晴らしいものだ。早速、私は彼にメッセージを送った。

―やあ、ノム(ノミス氏のニックネーム)、元気でしたか。

ノミス(以下 N):ハーイ、元気ですよ。今夜はマンチェスターへギグを観に行くんだ。

―元気そうで何よりです。(ノミス夫妻は年間100本近くのコンサートを観に行く)。さて、CRAZY PIGの開店26周年記念ということで、今日はファーストカスタマーであるあなたの話を聞かせてください。

N:ああ、いいよ。

―まず、アーマンドとはいつ頃知り合ったのですか。

N:最初に彼と会ったのは1979年の12月だったと思う。ギグを観るためにロンドンへ行き、彼が働いていた店GREAT FROGのあたりをいつもブラブラしていて、店のショーウインドを眺めていたんだ。でも、その頃は何かを買う余裕はなくてね。ロンドンへ行った時はすぐにその店を訪れて、アーマンドと話していたんだ。80年代後半まではそんな感じだったよ。40年も前のことだからね、もう記憶が曖昧だけど、多分そうだったと思う。

―アーマンドとはどのようにして仲良くなったのでしょうか。

N:GREAT FROGのオーナーらと知り合い、そしてアーマンドやジャネットとも知り合った。アーマンドのバンドPANAMAのギグにも何度か行ったことがあるよ。彼の作業場に泊めてもらったこともあったね。

―あなたたちの友情が垣間見えます。そこで最初に購入したアイテムは何でしたか。

N:最初のアイテムはEvil Skull ring、それとスパイダーのリングとペンダントだった。その頃、俺はビジネスで成功して、カミさんといろいろ買い始めたんだ。そこにはGavinという職人もいて、俺がいつも着けているヘビのバングルは彼が作ったものさ。

―これまでどのようなものを購入しましたか。

N:今までに何を買ったかなんてちゃんとは覚えていないよ。金があったらすぐに何か買っちゃうからね。アーマンドの作品、特に彼が作るスカルが大好きなんだ。そうそう、ファンタスティックなダガーを持っているよ。本当は某ミュージシャンのために作ったものだったんだけどね。

―あなたの素晴らしいコレクションはまたどこかで紹介したいと思います。さて、その後、アーマンドは1992年3月にCRAZY PIGをオープンさせましたが、その日のことは覚えていますか。

N:ああ、朝早くに俺とカミさんで出かけたんだ。確かアーマンドから10時開店と聞いたので、俺たちはその少し前に到着した。でもまだ開いてなくてね。(笑)3月初めのロンドンだから外で待つのは寒かったよ。で、店がオープンして、俺たちは中へ入った。特にパーティーのようなものはなかったね。

―その日は何を購入したのですか。

N:「XL スカルブレスレット」さ。間違いない。アーマンドがまだ前の店で働いていた頃、彼はそのブレスレットをこっそり見せてくれたんだ。でもまだ秘密だよってね。で、俺はそれが猛烈に欲しかった。あの日、他に何を買ったかなんて覚えちゃいないよ。巨大なスカルブレスレット以外にはね。

―最初に売れたアイテムがCRAZY PIGを象徴するようなアイテムだったのですね。その日の店内の様子はどうでしたか。

N:その時間帯、俺たち以外に客はいなかった。2、3時間、店内にいて、おしゃべりしたと思う。そんなところだよ。おっと、もうギグへ行く時間なんでこれで失礼するよ。できれば東京の店にも行ってみたいね。またね。

このようにノミス氏の証言によると、CRAZY PIGは開店した日から大盛況というわけではなかったようだ。その後、アーマンドとジャネットが努力を重ねた結果、26周年という日を迎えることができたのだろう。そしてノミス氏のようなスーパーファンがCRAZY PIGを支持してきたからに違いない。■■
(文、撮影・Shuhei Hasegawa)

Friday, March 30, 2018

ジャンボな新作!

クレイジーピッグ東京店オープンを記念した『TOKYO Skull ring』以来の新作スカルリングが発表されました!

その名は『Jumbo 2 Skulls Tudor ring』呆れるほどに巨大な2スカルリングです。

人気作『Two Skulls Tudor ring』と同じデザインコンセプトで、向かい合う二つのスカルとリング脇に深々と彫り込まれたチューダー調の装飾が配されています。

しかし同じなのはデザインコンセプトのみで、その質量には圧倒的な違いがあります。
両者を並べてみると…
ご覧の通り『ジャンボ』は”超巨大”、本当に指に収まるのか?とさえ思えてきます。
しかしながらこのリングは、以下の画像のように脇の部分はスカルに比べボリュームを抑えているため、着用時に隣の指に邪魔になることは殆どありません。
実は、このリングが完成した時に送られてきた上記の写真を見た際、不格好なリングで着用感はどうなのか、少なからず心配があったのですが実物を手にしたら、そのような心配は霧消しました。
さすが40年近いスカルジュエラーとしてのキャリアを誇るアーマンド・セラ、巨大なスカルと着け心地という共存が簡単ではない課題をいとも簡単にクリアしました。

そしてこのリングのもう一つの見所は、リングの両サイドに彫り込まれたチューダー調の装飾です。
なんと、左右で異なるデザインを配しています。
ダマスク柄のような装飾、柔らかでありながらゴージャスな雰囲気

こちらはパルメット柄のような規則的なパターン、有機的な蔓

このところ緻密で繊細なスカルのリリースが続いていましたが、本作は21号より製作という、久々に着け応えのある大型スカルです。

CRAZY PIG DESIGNS TOKYO に実物がありますので、是非ご覧になりにお越しください。
また、クレイジーピッグ公式オンラインストア でも通信販売を承っております。
詳細は下記をご参照ください。

- ONLINE STORE > NEW
- ONLINE STORE > RINGS > SKULLS

CRAZY PIG DESIGNS TOKYO
東京都世田谷区北沢2-30-3
TEL: 03-6407-8158
OPEN: 11:30-19:30(水曜定休)

Tuesday, March 20, 2018

英国のジュエリー誌『JEWELLERY FOCUS』のインタビュー記事


盟友 @mhb1851 氏によるスペシャルインタビューが好評ですが、英国のジュエリー専門誌『JEWELLERY FOCUS』でもクレイジーピッグ開店26周年に合わせ、インタビューが掲載されましたので、早速紹介したいと思います。

- このブランドの歴史は?

アーマンド・セラ(以下A): 1992年にロンドンのコヴェント・ガーデンで CRAZY PIG DESIGNS の店をオープンしました。その前の10年間は、カーナビー・ストリートにある The Great Frog で働いていました。そこではデザイナーとしてメタリカやアイアン・メイデン、その他多くのバンドのメンバーが身に着けたことで有名になったスカルリングなどを作りました。しかし、自分の店でもっと自由にやりたい思いがあり、妻と共に CRAZY PIG DESIGNS をオープンしました。それから26年経ったわけです。

- あなたの音楽への情熱がジュエリーのデザインに伝播することはありますか?

A: ギタープレイヤーとして H Samuel(イギリスの有名ジュエリー店)のジュエリーに夢中になるようなことはありませんでした。私はギター以外にコミックや映画の熱心なファンでもあったので、そういったものからスカルリングや蛇、ドラゴンなどのジュエリーが欲しいな、という漠然とした気持ちを持つことはありました。そういったぼんやりしたアイディアから、自分で実際にデザインして作り出せることに気づきました。

- これまでの26年間、どのようにご自身のビジネスをこなしてきましたか?

A: 開店以来、有名人から一般の方々まで沢山の国の、本当に多くのお客様に恵まれてきました。また、婚約指輪や結婚指輪の製作依頼、特注品の製作依頼なども多く手掛けてきました。私が仕事を追いかけるといよりは、仕事が私を追いかけてくる、といったところでしょうか。

- 競合との差別化は、どのように図っていますか?

A: 多くの方から、他所の店やブランドについて「これって知ってる?」といったことを聞かれますが、私の答はいつも同じで「NO」です。他の皆さんが何をしているか、本当に興味がないのです。私は、ただ自分の作りたいものを作るだけで、皆さんがそれを気に入ってくれたら充分だと考えています。

- これまでの最大の成果はどういったものでしょうか?

A: 26年もの間、コヴェント・ガーデンで生き残ってきたことですね!開店以来、自分の店の周りを見てきましたが、どこも数年で店をたたみ新たな別の店が入る、の繰り返しでした。しかし、私たちは店をたたむでも引っ越すでもなく、しっかりとここに存在しています。先日、店の賃貸契約を10年ほど延長する契約をしたばかりです。もう一つ、大きな成果といえば、2017年11月に日本の東京に初の海外旗艦店をオープンしたことでしょうか。

- 2018年のゴールは?

A: 私は、常にやることリストを持ち歩いていて、月に一つ二つの新作を作ることを心がけています。3月4日は私たちの店の26周年記念日で、それに合わせて一点ものの特別なジュエリーをいくつか製作しているところです。 - JF -

Tuesday, March 13, 2018

3月21日(水)は営業いたします!

お客様各位

平素はクレイジーピッグデザインズ製品をご愛顧いただきまことにありがとうございます。
来週の営業スケジュールの変更について下記にご案内いたします。

3月21日(水) 営業(11:30-19:30)
3月22日(木) 休業


ホワイトデーも終わり、ウィンドウディスプレイも春風味に模様替えしておりますので、春分の日は是非 CRAZY PIG DESIGNS TOKYO にお越しくださいませ。

CRAZY PIG DESIGNS TOKYO
東京都世田谷区北沢 2-30-3
TEL:  03-6407-8158

Saturday, March 10, 2018

【特別企画】Special Interview with Armand Serra from Crazy Pig Designs: Nö Regrets at All vol.2

 前回に続いて、CRAZY PIGのデザイナー兼オーナーであるアーマンド・セラのインタビューをお届けする。前回はCRAZY PIG開店時の思い出やシルバージュエリー製作について語ってもらったが、今回は人生、音楽、昨年オープンした東京店、ジュエリー製作者へのアドバイスにまで話題が及んだ。
 今年3月で自身のブランドCRAZY PIGが26周年を迎えたが、そもそもアーマンドの人生はドラマチックだ。彼はフランスで生まれ育った後、ギタリストを目指してロンドンへ渡った。アルバイト先でたまたま作ったスカルリングが好評を博し、92年に自身のブランドショップをオープンさせたという異色の経歴の持ち主だ。そのことについて聞いてみた。

―あなたの人生はまるで映画や小説の主人公のようです。自分の人生について何か運命のようなものを感じたことはありますか。

アマンド・セラ(以下 A):そうだね。私の人生において、非常に多くの素晴らしい人々と出会ったことはとても興味深いものだった。著名な人もそうでない人もね。自分の人生に関して、これっぽっちも後悔はないよ!まあ、すべてのストーリーを理解するために本でも書く必要があるだろうな。

―ブランド創立26年が過ぎてもあなたは健康で人生を楽しんでいます。この26年間で考え方やライフスタイルに何か変化はありましたか。

A:自分がまだ20歳なんじゃないかと思うことがあるよ。年を重ねたけど、物の考え方は変わっていない。長年、ベジタリアンとして健康を気にかけているし、音楽を楽しんでいる。仕事さえもね。それらは私にとって変わらないものだよ。

―今後も変わらずにまだまだ走り続けそうですね。音楽といえば、あなたのもうひとつのライフワークであるギターコレクションが『GUITAR EXP』という本になりました。反響はどうですか

A:ああ、素晴らしい反響があった。多くの雑誌やミュージシャン、それからミュージアムまでもが興味を持ってくれた。でも、今は別のプロジェクトがあるんだ。ニューアルバムのレコーディングをほとんど終わらせたところさ。これは2枚組になるかもしれないな。LED ZEPPELIN、BLACK SABBATH、VAN HALENといったような感じさ。メンバーはスチュアート・ハム(MSGなどで活躍したベーシスト)、ジョナサン・モーバー(セッションドラマー)、それと素晴らしいシンガーだ。彼らはジョー・サトリアーニやスティーヴ・ヴァイとプレイしたこともあり、素晴らしいミュージシャンだよ。今年の終わりごろにはリリースできるんじゃないかな。

―3rdアルバムのリリースとは思ってもみない話題で驚きました。さて、昨年11月にCRAZY PIGの東京旗艦店がオープンしました。あなたはオープンイベントのために来日しましたが、初めての日本はいかがでしたか。日本のファンはあなたに会える日を長年待ち望んでいました。

A:私にとって初めての日本だった。東京がとても気に入ったよ。すごく清潔ですべてが完璧にまとまっていた。それに皆が礼儀正しい。ロンドンとは全く違う街だった。今後、観光もしてみたいね。それから、ファンはとても素晴らしかった。皆がもてなしてくれて、会話を楽しんだ。そう、キミと一緒にね。多くのファンが来店してくれたので、皆に十分なお礼をすることができなかったのが残念だよ。

―東京店のオープン初日、多くのファンが詰めかけ、あなたが日本でとても人気があるジュエリーデザイナーだということが改めてわかりました。CRAZY PIGが設立されてから26年間、あなたは多くの人々に影響を与えています。そして、あなたのように成功を夢見る若者もたくさんいます。あなたに憧れている若い世代に、デザイナー、職人、そしてアーティストとしてのアドバイスはありますか。

A:アドバイスするとしたら・・・他人のデザインをコピーするようなマネはしないってことだ。それはスタイルとかアイディアを含めての話だ。他人のコピーはどこまで行ってもコピーでしかないからね。自分自身を表現するような、自分だけのスタイルをデザインすることが一番重要だ。音楽に例えると、ジミ・ヘンドリックスはまさにオンリーワンの存在だった。ジミをコピーしようとしていたその他のギタリストなんて誰も興味ないだろ?70年代後半に私がロンドンにやってきた時、「ロックなジュエリー」なんてものは存在しなかったけど、私はそれを生み出した。常に音楽に囲まれていたし、まさに NWOBHM(New Wave Of British Heavy Metalの略。1979年ごろにイギリスで起きたメタルのムーブメント)の真っただ中にいたからね。とにかくその手のミュージシャンたちが私の作ったジュエリーを着けたがっていたよ。これが私のスタイルで、有名になれた理由さ。

―その通りです。あなたのジュエリーはオンリーワンで、それはあなたの中にあるものを表現しているからに違いありません。ゆえに音楽と結び付いているのでしょう。さて、次は30周年、40周年、それから東京店の1周年ですね。今後も活躍を期待しています。最後に日本のファンにメッセージを。

A:新店舗である東京店では、全てのデザインを見ることができるので、ぜひ一度訪れてみて下さい。ロンドンのCRAZY PIGや私と直接やりとりをしているから、今までのようにオーダーで何ヶ月もお待たせするようなことはないでしょう。日本のファンはとても義理堅いので、私も誠実に取り組み、より良いサービスを皆さんに提供します。皆さんありがとう!

このインタビューを通して、アーマンドが言いたかったことは「自分らしく生きる」ということだろう。そのように生きてきたからこそ、「少しも後悔はない」と言えるのに違いない。他との違いを恐れず、コピーや真似ではなく、自分の中にあるものを表現する。これは彼のようなアーティストでなくても、すべての人々や生き方に当てはまるはずだ。また、前作から約15年ぶりとなる3rdアルバムがリリース準備中であるという情報には驚いた。今から楽しみに待ちたい。
最後に丁寧かつ誠実に回答してくださったアーマンド・セラ氏に感謝します。■■
(Shuhei Hasegawa)

Sunday, March 4, 2018

【特別企画】Special Interview with Armand Serra from Crazy Pig Designs: Nö Regrets at All vol.1

ロンドンのコヴェントガーデンにスカルをモチーフにしたシルバージュエリーを扱う店がある。その店の名はCRAZY PIG DESIGNS(クレイジーピッグデザインズ)。1992年3月4日にオープンし、今日までの26年間、オーナーでデザイナーのアーマンド・セラはスタンスを変えることなく、スカルやロックをモチーフにしたジュエリーを作り続けてきた。今回は26周年記念ということで、アーマンド本人にインタビューを敢行。彼にCRAZY PIG設立時の思い出やデザインについて語ってもらった。


―まずは創業26周年おめでとうございます。昨年CRAZY PIGは25周年という節目の年を迎えました。一言で言い表すのは難しいと思いますが、どのような心境ですか。

アーマンド・セラ(以下 A):もう26年か。私たちは東京店のプロジェクトや昨年のクリスマスラッシュでとても忙しくて、1年経つのが早かった。時の流れはあっという間だね。

―26年前、ロンドンで店舗をオープンさせたきっかけは何だったのでしょうか。オープンした日のことを覚えていますか。

A:ああ、とてもよく覚えている。私はGREAT FROGでデザイナーとして10年間過ごしたが、それはとてもアンハッピーなものだった。だから、どうしても自分の店をオープンさせたかった。自由にデザインするためにね。前の店を92年の1月に退職し、CRAZY PIGを3月4日に開店させた。2ヶ月もしないうちにだ。かなり大変な作業だったけど、楽しい時間で、やっと自由を見つけたって感じだったね!それはもはや仕事というよりも楽しみだったし、今もそうだ。

―26年の中で特に印象に残っている出来事は何ですか。

A:たくさんあり過ぎるよ。だけど、ジュエリーをキース・リチャーズに持って行ったことかな。あとはエリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、ビリー・ギボンズ(ZZ TOP)、リック・ニールセン(CHEAP TRICK)、オジー・オズボーンらと店で会ったこと。『ハリー・ポッター』の映画会社から依頼があったこと。オーランド・ブルーム、ミッキー・ローク、ニコラス・ケイジらが来店したことはいい思い出さ。それから、私が作ったスカルリングのひとつ(Flat Skull & Cross Bones Ring)が大英博物館に収蔵されたこともあった。とても誇りに思うよ。

―この26年間、たくさんのアイテムがリリースされましたが、そのアイディアはどこから来るのでしょうか。

A:私はトレンドやファッションを追うことはしないし、他人がやることのコピーはしない。全てのアイディアは私の頭の中にあり、時間と共にそれらをジュエリーにする。私にはたくさんのリストがあり、それを実行するつもりだ。デザインすることや新しいデザインを作ることは私にとって容易なことなんだよ。みんなが私のジュエリーを長い間着けて楽しんでくれたらと思うだけさ。

―確かにあなたのジュエリーにはオリジナリティがあります。CRAZY PIGはロンドンの店舗兼工房で製造するというスタイルを26年間守り続けています。多くのブランドは事業拡大のために販売店を増やし、大量生産を行っていますが、CRAZY PIGはそうしたことをしていませんよね。

A:ブランドというのは店舗を増やした途端にクオリティが下がる。なぜなら、作業場が工場(大量生産のための場)になってしまうからだ。それはもはやデザインスタジオではない。私はあらゆる段階をコントロールできる方を好む。巨大な指輪から小さなパーツのひとつまで自分でデザインし、実際に作る。何でも自分でデザインして、実際に作っている。それらの原型が完成したら、それを型取りして自分たちの工房で鋳造する。品質管理のためにひとつひとつのパーツをチェックした後、それぞれを手作業で仕上げる。それから店内にディスプレイする。東京店へ送るアイテムも同様の工程で作業しているよ。

―なるほど。ではこれだけ長い間、CRAZY PIGがシルバージュエリーブランドとして生き残った理由は何だと思いますか。

A:さっきも言ったようにトレンドを追わないことだ。年齢や性別、いかなるスタイルの区別をせず、私という個人の中にあるものをデザイン化する。私のモットーは「ジュエリーは人生や旅を飾り、護るもの」だ。私のジュエリーはその通りだろう。ジュエリー(装飾品)というものは、先史時代から今日までいつの時代も男性や女性にとって重要なものだったからね。

といったように、アーマンドは過去のことからCRAZY PIG設立、シルバージュエリーの製作やデザインについて語ってくれた。とりわけ、いつも音楽やギターに熱中している彼がジュエリーについて熱く語ったのは珍しいかもしれない。次回につづく。■■
(Shuhei Hasegawa)